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頭を掻く

あたまをかく

 頭を掻くとは、頭を爪で軽くこする動作を言い、照れたり、気恥ずかしいときに行う(一週間風呂に入っていないので、頭皮がかゆくて掻いている場合は除く)。これはまさに動作そのものの表現で、言葉として応用されることはあまりなく、頭を掻くときは「てへへ」などと言いながら掻く(そんなことも言わないか……)。

 人は照れたり、気恥ずかしかったりするときに確かに頭を掻くが、それはたぶん脳みそがかゆいからである。痒み(かゆみ)は、肌に異物が付着したり、蚊などが体内に異物を注入したときの感覚で、痛みや吐き気などのような人体の警告、注意信号の一種と考えられる。痛みが赤信号だとすると、痒みは黄信号とでもいったところだろうか。そういうわけで、頭を掻く動作は、怒りや悲しみのような激しい感情ではないが、違和感を感じる程度のかゆみを脳が感じていて、そこから「頭を掻く」という動作につながるのではないかと考えられる。

(KAGAMI & Co.)

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