ドーナツ、ドーナッツ

どーなつ、どーなっつ

 ドーナツ(ドーナッツ)とは、小麦粉にバター、タマゴ、砂糖、水などを加えてこね、油で揚げた菓子。もともと油や砂糖がたっぷり入っている生地を、さらに油で揚げ、そのうえこれでもかと砂糖などをまぶして食べるという毒々しさであり、こてこてのアメリカンな食べ物として、日本でも安定した人気がある。形状は中央に穴のあいたリングタイプが代表的だが、穴のあいていない揚げパンタイプや、スペインのチュロスのように棒状のツイストタイプなどがある。アメリカンな食べ物と言ったようなものの、発祥はオランダのOlykoek(「オーリィクーk」みたいな発音)という菓子であり、その後ヨーロッパに広がった。英語のdonutは本来はdoughnutで、dough(小麦粉の生地)+nutからなる言葉。nutは木の実、工具のナット、睾丸、小さな固まりなどの意味だから、工具のナットとリングドーナツの形状の類似からその名がついたと言いたくなるが、ドーナツに穴が開く(19世紀中頃らしい)前からdoughnutという言葉はあり(19世紀初頭)、nutは睾丸や小さな固まりから来ているとするのが有力な説のようだ(揚げパンタイプのものは外見が睾丸に似ていなくもないので、やだねー)。とはいえ、工具のナットはドーナツに穴のあく200年以上前から「nut」なので、どうしてもその関係を疑ってしまう(芸能人の不倫みたいでどうでもいいけど)。

 日本では1970年に、ミスタードーナツ、ダンキンドーナツが相次いで開業して人気を得、ダンキンはその後撤退したが、ミスターは定着している。また、2006年にクリスピー・クリームが日本に上陸すると、高級なドーナツが注目を集めたものの、一時期のブームにとどまった。つまり日本のドーナツ市場は「ミスター規模」であり、値段も「ミスター価格」だと言えそうだ。ドーナツ市場が期待以上に広がらない理由は次の点にあると考える。

・食事にならない、つまりランチやディナーの客を吸収できない(だからミスタードーナツは中華料理を売っている)。

・高級スイーツにはならない。高級ドーナツも普通のドーナツもたいして味がかわらない(個人の感想です)ので、価格設定には限界がある。

・日持ちしないので、日本式の手土産には不向き。家に2ダース買って帰ったり、パーティに何ダースも持ち込んで一気にたいらげてしまうというような無茶な食べ方を日本ではしない。

(KAGAMI & Co.)

関連用語

講談社より『笑える日本語辞典』発売中! 

書店、ネット書店等でお求めください。

定価1.000円+税

中国語繁体字版『笑談日本語』登場!

台湾、香港等で発売中

ひしょ.jpg
焼きを入れる.jpg
弁慶の立ち往生.jpg
肉が落ちる.jpg
てんぬき.jpg
いわしのあたま.jpg