身銭を切る

みぜにをきる

 身銭(みぜに)を切るとは、自分の金(=身銭)で物やサービスを購入するという意味で、当たり前の行為だが、その言葉のウラには「ほんとは自分で払わなくたってよかったのに〜」という残念さが漂っている。つまり、公費や会社の経費、親の金などで自分が負担しなくてもよい経費を自分自身の金で払うというのが「身銭を切る」である。しかし、同類の「自腹を切る」が「お客の接待に自腹を切った」のように、「腹を切った」痛みと「くそ〜、ケチな会社だ」という恨みしか残らない言い方であるのに対して、「身銭を切る」は「身銭を切って勉強しなければものにはならない」のように、「将来への投資」的な出費に用いる場合が多く、期待感の大きい言葉ではある。

 日本にはこの「身銭を切る」「自腹を切る」の他、「手銭」「自前」「自分持ち」「手弁当」のように、本来は相手が負担してもおかしくないのに自分の金を使わざるをえない残念さのこもった言葉が数多くあり、君たちはそんなに「ゴチ」にあずかりたいのかとあきれかえらずにはいられない(おまえはどうかと問われれれば、そりゃあ「ゴチ」がいいに決まっていると答えざるをえないが)。(KAGAMI & Co.)

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