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おから、オカラ

おから

 おからとは、豆腐の製造工程で、豆乳を絞りとった後に残るカス。カスであるくらいだから、むかしは豆腐屋へ行くと無料でもらえ、生活困窮者にとってマナのような食物であった。しかし、ニンジンやシイタケを混ぜて甘めに煮つけるとそこそこ食える(好んで食うほどではない)料理となり、最近では豆腐ハンバーグの材料としてビーガンの味方となっている(カスで作ってるくせに、飲食店ではそこそこの値段を取る)ので、豆腐屋も客に売りつけることを覚え、タダで手に入れようと思ったら、豆腐屋のゴミ箱をあさるしかない。

「おから」は漢字で無理に書くと「御殻」であるように、「カラ」は卵の殻と同様「殻」の意味で、丁寧語の「御(オ)」を添えたものと考えられているが、見た目が「殻」とはほど遠いことから、別の語源説もある。おからはまた「ウノハナ(卯の花)」「キラズ」などの別称がある。ウノハナは見た目から、キラズは調理するさいに庖丁を使わないから「切らず」であるとする語源説が一般的。(KAGAMI & Co.)

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