不遇

ふぐう

 不遇とは、社会に認められないこと。「遇」は人と会うこと、人と会ってもてなすことを意味し、「不遇(遇されず)」は、つまり誰にもおもてなしされないということである。もてなされていないという事態の裏には、その人物は本来人々にもてなされてしかるべきだという深意がはたらいており、実力に対して正当な評価を受けていないという当人の不満な気分も感じられる。したがって、有名な芸術家が売れない時期を「不遇の時代」というのは正しい言い方だが(ただし、売れない時代その芸術家はまだ未熟で、評価に価しない作品しか作っていなかったとも考えられるので、その場合「不遇」は、やや疑問の残る表現である)、ろくでもない作品しか作っていない自称芸術家が「不遇をかこっている」などと不満を述べるのは、ゴーマンというものである。(KAGAMI & Co.)

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