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カテゴリー:慣用句

 

弁慶の立ち往生

べんけいのたちおうじょう

 弁慶の立ち往生とは、立ち尽くして前へ進むも後ろへ退くもできない状況を言い、進退きわまるさまの例え。「立ち往生」とは立ったまま死ぬことを意味し、武蔵坊弁慶が衣川の戦いで満身に矢を受け、長刀を杖にして立ったまま死んだという伝説から来ている。「弁慶の立ち往生」は、「立ち往生」だけでも同じ意味の言葉として「質問に窮した議員は立ち往生の体であった」などと使われるが、その場合でも「往生」のモデルは「弁慶」として認識されている。つまり「立ったまま死ぬなんて弁慶くらいしかできない」のだとわれわれ日本人は考えているわけだが、実は、この「立ち往生」には元祖があって、『三国志演義』で、曹操の家臣・典韋(てんい)が、弁慶より千年も前にこれをやらかしている。弁慶はその二番煎じだったわけだが、『三国志演技』だって口からでまかせ(筆からでまかせ)の歴史小説だからどっちもどっちで、日本人は弁慶がやったのだと思っていればそれでいいのである。 

 立ったままびくとも動かない様子は「仁王立ち」とも言い表されるが、死んでいる「弁慶」と違ってこちらは生きていて、しかも仕事中(警備員)なので、どんな危機的状況にも動じないありさまを表現しており、死んだようになにもできず立ち尽くしている「弁慶の立ち往生」とは対照的な意味となる。(KAGAMI & Co.)

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