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現金掛け値なし、現金掛値なし

げんきんかけねなし

 現金掛け値なしの掛け値(掛値)とは、通常の値段よりものを高く売ること、またその値段のことをいう。江戸時代、店舗を構える商売では、購入者を台帳に記入して(付けて)おき、月末や盆・暮にまとめて回収する掛け売り(今でいう「付け」)が主だった。「掛け値(掛値)」は、後払いの金利やリスクを見込んだ高めの価格設定だったものと思われる。元禄時代に登場した三井越後屋呉服店(三越百貨店の前身)は、掛け売りの慣行をやめてすべて現金販売とし、そのかわり「掛け値なし」の「正札(しょうふだ)」(正しい価格という意味だが、要はそれまでの慣例を破ったディスカウント価格ということですね)で販売し、大成功をおさめた。つまり、「安売りしているけれど、品質を落としたり、手抜きをしているわけではない」いわば「リーズナブルなディスカウント」ということで、ブランドイメージを維持したまま安売りするという、現在のディスカウント手法につながる商売をこの時代に確立していたのだと言える。(KAGAMI & Co.)

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