この辞典の使い方(ホーム)「あ」で始まる言葉>穴があったら入りたいの意味、出典

カテゴリー:慣用句

 

穴があったら入りたい

あながあったらはいりたい

 穴があったら入りたいとは、そこに穴があったら入って身を隠したいという意味で、要するに、その場にいたくない、いたたまれないという気持ちを表現した句。「皆の前で大恥をさらし、穴があったら入りたい気持ちです」などと用いる。その場を逃げ出したいが、そんなところに穴があいているはずもなく、逃げようにも逃げられないありさまをうまく言い表している。

 原典は中国・前漢(紀元前206〜8)の故事集『賈誼新書(かぎしんしょ)』で、魯(ろ)の国の地方領主が、外敵の略奪を恐れて麦畑の麦を全部刈り取るようある町の町長に命じたが、町長はそれに従わなかった。領主は町長を短絡的に責めたが、町長は「領民は労働意欲をなくし、略奪を許容する怠惰な精神を根づかせる」と反論。その深謀遠慮を知った領主は、「穴があったら入りたい、彼に合わせる顔がない」と深く恥じ入ったという。町長は賢く、領主もけっこういいヤツじゃん、というコメディでした。(KAGAMI & Co.)

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