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生暖かく見守る

なまあたたかくみまもる

 生暖かく見守るは、近年しばしば耳にする表現で、「暖かく見守る」より「暖かくない」やり方で相手を見守るという意味。「あの自慢たれがひどい目に遭っている。生暖かく見守ってあげましょう」などと使うように、実質は手助けするでもなく「冷たく見放す」だが、表面上は「たいへんですねえ、頑張ってね」などと暖かい声援を送るといった対処の仕方であり、表面は暖かいが芯は冷たい、だから「生暖かい」という温度感覚になるわけだ。早い話、その「自慢たれ」が落ちぶれていくのを、楽しく見物しているという、残酷な見守り方がそれである。(VP KAGAMI)

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