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御愛想、おあいそ

おあいそ

 御愛想(おあいそ)とは、飲食店などの勘定を表す隠語。「愛想」は他人に対する好感のもてる表情や態度のことをいうが、勘定を請求されていい気分になる人はあまりいない(クーポンも効かないばか高い請求額の場合、特に)。これは昔、京都あたりの料理屋で「愛想がなくて申し訳ありませんが……」などと(当然、京都弁で「かんにんどすえ」とかなんとか)言い訳をしつつ、勘定を請求した習慣からきた言葉だという。店の中で「3番さん、お勘定お願い」などと声がかかると、「勘定かあ~っ」と3番の客はがっかりするかもしれないので(特にクーポンも効かないばか高い請求額の場合)、「おあいそお願い」のように、客にわからない符帳を使って相手の気分を害さないという、いかにも京都らしい表面上のもてなしの精神の表れた言い方なのである。

 近年この語はお客から「おあいそ!」などと店側に発せられることが多く、言葉の使い方にうるさい人々は誤用だと嘆いているが、確かにこの言い方だと、「愛想のない店だな、もっと笑顔で接客しろよ」と上から目線で命令しているみたいで、うるさく言いたくなる気持ちはわかる。しかし店側は「業界用語を使ってみたがる客が、またか」くらいでたいして気にも留めていないだろうから、これからも客の無礼な振る舞いは止みそうにない。(KAGAMI & Co.)

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