ネック

ねっく

 ネックとは、首という意味だが、政治やビジネスの世界で「この問題が計画推進のネックになりそうだな」などと言われるように、ものごとの障害となることがらの意味でよく使われている。要するに、しょっちゅう失言をかます大臣とか、会社の事情も知らないのになにかと経営に口を挟んでしゃしゃり出てくる社長の奥さんとか、そんなようなものが代表的な「ネック」である。

 ネックは英語bottleneck(瓶の首)の略で、もとは瓶の首の部分のように道幅が狭くなっていて交通の障害となる部分のことをいったが、それがものごとの流れを妨げる障害を意味する慣用語として使われるようになり、日本で略されてネックと言われるようになったもの。どうやら、日本で使うようなつもりで、英語圏でneckと言っても通じず、それを言いたいならちゃんとbottleneckと言わなければならないようだ。一方、日本でボトルネックといっても、一部のギターオタクが「ああ、ボトルネック奏法(瓶の首のような器具を指にはめて弦を押さえ、スチールギターのような音色を出す奏法)ね」と食いつくだけで。「ネック」の意味では通じない。本場と日本で使い方にズレが生じてしまった「断層語(私的な用語です)」のひとつと言えるだろう。(KAGAMI & Co.)

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