​ソース

そーす

 ソースとは、料理にかける液体の調味料。ただし日本では、どうしても醤油に合わない料理(とんかつ、コロッケなど)にどうしても醤油をかけて食べた満足感を味わいたいという人向けに、イギリスのウスターシャソースを真似して作った液体のことをいう場合が多い。すなわち、「何にでも合う調味料(all purpose seasoning)」と宣伝される醤油の評判に傷をつけないために登場したピンチヒッターである。

 このように日本で「ソース」というと、商品化されたウスターシャソースもどきのソース(しかし、たぶんオリジナルのウスターシャソースよりうまいと思う)が思いうかぶが、「デミグラス」「ベシャメル」「アメリケーヌ」のように特定の名称が付くと、洋食屋やフランス料理店が、牛骨や玉ねぎ、ニンジンなどの原材料から(ものによっては何日もかけて)作っている「秘伝のソース」がイメージされる。先日アメリカ全土の有名ダイナー(カジュアルな料理店)を巡るというテレビ番組(もちろんアメリカの)を見たら、やはりかの地の料理店でも、有名どころはそれぞれの秘伝のソースを作っていたが、驚いたのはその作り方で、じっくり時間をかけて肉の出汁を煮出すというようなことはせず、店主は市販のコンソメの粉とかケチャップ、バーベキューソース、しょう油などをこれでもかとぶちこんで、ドヤ顔をしている。たぶん、それでもヘタに原料から作るよりはうまいんだろうが、お国によって「秘伝のソース」の作り方(自慢の仕方)も違うんだなと感心した。

 英語のソース(sauce)は、ラテン語で塩味の食べ物を意味するsalsa(サルサ)が変化したもの。サルサはラテンアメリカ料理のサルサ(スペイン語)にそのまま受け継がれている。ラテン語の塩salisは、サラリー、サラダなどの語を生んでいるが、ネットの情報だと同じラテン語の跳ねるという意味の語saltareと同源であるらしく、salmon(鮭)は(確かに跳ねてるし)そこから派生した語だとのこと。新巻鮭(塩漬けの鮭)は、一度別れた語源が再び出会った「復縁再婚タイプ(注:筆者の造語です)」の語だと言える。(KAGAMI & Co.)

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