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ひる

 昼とは、日の出から日の入りまでの時間。一般的には、朝と夕方の間の、太陽の位置が高い時間をいう場合が多い。マクドナルドでは、ひるマックは午前10時半から午後2時までとなっているが、朝はともかく、2時までが昼というのには抵抗がある(それ以降、よるマックがはじまる5時までをなんというのか。おやつマックか)。もっともこれは食事の時間を基準としているので、通常の「昼」の感覚とはやや離れるのはやむをえない(牛丼チェーンや定食屋では、11時までが「朝」だし、飲食店のランチタイムも2時までだ)。かといって、会社の仕事時間は、終業時間が夕方にはみ出しすぎているような気がするのでこれも却下だ。

「ひる」の「ひ」は「日」で、「る」は「夜(よる)」と同じ助詞と考えられるが、日が出ている、つまり「日在る」の略とする説もある(それなら「よる」は何が「在る」というのだろうか)。

 漢字の「昼」は、旧字で「晝」。太陽にかかった暈(かさ)がかかった状態、つまり、曇っている形。また、その雲を払おうとしている意味。また、昼と夜とを区切るという意味だとも言われる。

 英語で昼はnoonだが、これは正午、つまり真昼という意味が強いようだが、真昼のことをhigh noonともいうので、noonを日本の「昼」の感覚で使っても間違いではないかもしれない。日の出から日の入りまでの時間を表す言葉としてはdaytimeがあり、「昼」を幅広く表したいならこちらのほうがよさそうだ。なお、英語のnoonは、ラテン語で「9時(現代の午後3時ごろ)」を意味するnona horaのnonaから来ているそうで、なんとも雑な語源である(日本の「おやつ(お八)」は現代のおやつタイムに近いぞ)。もっとも、ローマ歴で9月を意味するNovemberは、現在の11月にあたるので、英語の語源の雑な扱いは念が入っているといえる。(VP KAGAMI)

関連用語

  • 昼行灯(ひるあんどん)

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