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捧げる、ささげる

ささげる

 捧げる(ささげる)とは、身分の高い人や神仏に物を与えるという意味の謙譲語。献上する。腕を上に高く上げる「差し上げる」が略された言葉で、いずれも献上する、献呈するという意味で使われるのは、目上の人に物を渡す際の身振りを言い表していると考えられる。現代「捧げる」の方は、「亡き友に捧げる」「母に捧げるバラード」のように、相手がよほど神仏に近いところ(早い話、遠いところ)にいる場合に用いることが多く、身近な人に「このおまんじゅうはあなたに差し上げます」というところを「このおまんじゅうはあなたに捧げます」というと、かなり違和感がある(相手にしてみれば「私、生きてますけど」みたいな)。  咄家の八代目・桂文楽が「差し上げる」と言うと「さしゃげる」になるので、「ささげる」はそんな訛り方の一種かとも思うが、この言葉は万葉の時代から使用されているので、少なくとも江戸っ子のなまりでないことは確かなようである。(VP KAGAMI)

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