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蛍雪の功

けいせつのこう

 蛍雪の功とは、勉学に励んだことによるよい結果(まあ、いい会社に入って昇進したという程度のことですが)という意味。「蛍雪」はホタルと雪であるが、中国・晋(しん)の車胤(しゃいん)が蛍の光で、孫康(そんこう)が雪明かりで本を読み、勉学に勤しんだという『晋書/車胤伝』の故事のよるもの。そんなばかなという話ではあるが、そこは中国人の誇張癖のこと、大目に見てもらいたい。というわけで「蛍雪」はいまどきの言葉ではないが、日本では「蛍の光、窓の雪」というイギリス民謡の替え歌が作られ、大学受験のための月刊誌『蛍雪時代』(旺文社/1932年創刊)が現在まで継続していることもあって、「いい大学に入るために一生懸命勉強することですね」くらいの認識は誰もが持っている。(KAGAMI & Co.)

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