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御免蒙る、御免を蒙る

ごめんこうむる、ごめんをこうむる

 御免蒙る(御免を蒙る)とは、相手の許しを得るという意味。「許し」を得ると言っても、それほど深刻な状況ではなく、相手の家に入るときや退出する際に「終電の時間が迫りましたので御免を蒙ります」のように、ごく軽い「許し」を得る場合に主に用いられる。それもそのはずで、許しを得る本人が相手の意向におかまいなく「それでは御免蒙って」と勝手に相手の許しをもらっているのだから、「許してくれるに決まってる」場面にしか使えないのである。そのためこの言葉、相手の頼み事を断るときに「そんなお願いは御免蒙る」とつめたくあしらう際によく用いられる。相手の頼み事がよほど虫のいい話で(まあ「金貸して」みたいなことですな)、自分がどれほど失礼な断り方をしたとしても、相手は「許すに決まってる」からである。(KAGAMI & Co.)

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