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だもの、ですもの、だもん

だもの、ですもの、だもん

 だもの、ですものとは、断定の助動詞「だ」「です」に、理由や原因を述べる接続助詞「もの」がついた語で、「犬だもの、あっちこっちにマーキングもするよ」のように、「だから」「ですから」と同じ意味ではあるが、「だから」「ですから」のようにただ理由や原因を述べるだけでなく、相手に同意を求めたり、許しを乞うたり、要求を通そうとしたりする甘えた気分をただよわせた言葉である。この「犬」の例の場合、犬の飼い主は、「犬なんだからマーキングするのはしょうがないじゃない」と、自宅の玄関に尿をひっかけられて怒りまくっている住人に、甘えた調子で許しを求めているのである。

「だもの」の幼児語である「だもん」は、態度の悪い子どもの強力な武器であり、ぎゃあぎゃあ泣きわめきながら「だってボク、あれがほしいんだもん」と、わめている理由を述べるとともに、「買ってくれれば泣き止むんだから、さっさと買えよ」と親に甘えつつ要求を通そうとしているのである。

「だもの」「ですもの」は非常に使い勝手のよい言葉で、例えば「人間だもの、ヤクにおぼれて身を持ち崩すのもしかたないよね」などと、人間がやりそうなことをなんでもならべて相手に同意や同情を求めることができる。そして、それを言われた方も、具体的に何に同意や同情しているのかわからないまま、発言の主と仲間意識を持ったりするのである。(KAGAMI & Co.)

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