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劣等感

れっとうかん

 劣等感とは、自分が相手より劣っていると感じる気持ちのこと。心理学ではコンプレックス(ふだんは意識下に抑制されている複合的な感情)の一種であるが、日本では「コンプレックス・イコール・劣等感」であると大多数の人が考えているように、日本人はよほど劣等感の強い民族であると自他共に認めているフシがある。確かに国民性のアンケートをとると、「自分に自信がない」というような回答で日本人は際立って高い数値を示す。しかしこれは、日本人の生活のベースにある謙遜のシステムにより、自分を他人より低い立場に置き(そのように見せかけ)、人前で尊大な態度を取ることを嫌う習慣の影響が大きいのではないかと考える。例えば、江戸時代以前の日本文化は、多くが中国文化のパクリから発展して現代に至っているものであり、日本人もそれを認めているが、そのことについて中国に劣等感を抱いている様子は今も昔もない。なにごとにも遠慮がちな日本人は劣等感の強い民族ように見えるかもしれないが、本人からしてみれば人間関係の習慣に従っているだけなので、海外の人々も日本人とつきあうときは彼らの奥ゆかしい言動を真に受けてはならない。(KAGAMI & Co.)

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