不覚

ふかく

 不覚とは、①「前後不覚」のように感覚や意識がはっきりしないこと、②「不覚にも泣いてしまった」のように思わず知らずやってしまうこと、③「不覚を取る」のように気がつかないこと、油断して失敗することを言う。古くは、④覚悟がしっかりしていないことやさま、⑤おろかなことやさまを言うのにも用いられた。

 武士が油断していて後ろから斬りつけられ、死ぬ寸前に「不覚であった」とくやしがるのは③の意味、家族を思って流す涙は②、「死にとうない」と未練がましく言えば彼は④であり、しばらくすると意識がもうろうとして①の状態になる。全体的に言えば、この武士のありさまは⑤である。(KAGAMI & Co.)

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