レモン

れもん

 レモンとは、ミカン科の低木、またはその果実のこと。果実は酸味が強く、だからといって梅干しのように酸味を我慢して食べるに足る味わいもないせいか、そのまま食べるのはよほどの変わり者で、「バケツ一杯パクチーを食べました」みたいな自慢のタネにもならない。そのためレモンは果汁用に大半が消費される。そんな立ち位置は海外でも同様で、英語のlemonは、ポンコツ、おろかな人、ダメなヤツといったスラングともなっている。このスラングは、酸味が強すぎて嫌われるレモンのイメージとは合わず、「とんがりすぎて敬遠されているヤツ」みたいな意味合いが適当ではないかと思うが、海外のスラングまでに口出しするつもりはない。

 レモンは他の食物のビタミンC含有量を直感的に知るための基準としてよく用いられ、「レモン何個分のビタミンC」などと言い表される。これは農林水産省がレモン1個のビタミンC含有量を20㎎と規定し、それをビタミンC添加食品の表示基準としているためで、おかげでレモンはビタミンCが豊富な食品というイメージを持たれ、さらには「ビタミンCは酸っぱい」とさえわれわれは思い込まされている。しかし、「レモン何個分のビタミンC」という競争においてレモンは、グレープフルーツやいちごはもとより、ピーマンやキャベツ、はては緑茶、焼き海苔にさえことごとく負けている(マジか?! もっともこれは単位重量当たりの含有量なので、ふつうの量の緑茶や焼き海苔を飲んだり食べたりしてレモンよりビタミンCが摂れるわけではない)し、ピーマンやキャベツのほうがビタミンCが多いというところからみても、「酸っぱいものはビタミンC豊富」は誤った認識であることあわかる。(KAGAMI & Co.)

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