万事休す

ばんじきゅうす

 万事休すとは、すべての事象がお休みすると書くが、スペインのシエスタ(お昼寝タイム)を言っているわけではない。ここで「休す(休する)」は、そこで終わるという意味。「万事休す」は「すべてが終わり」つまり「もうだめだ〜っ!」ということ。中国の歴史書『宋史』(1345)の「荊南高氏世家」に見える言葉。ある地方長官がダメ息子を溺愛し、その悪行を笑って見逃していたため、領民が「もう手に負えない、万事休すだ」と嘆いたというもの。息子は後を継いだが素行は収まらず、一家は没落した。「ダメ息子」の逸話はいまでもよくある話だが(しょっちゅう逮捕されているあの人の息子とか、見事に会社をつぶした二代目とかね)、そのテーマではなく、「万事休す」という農民の嘆きが現代に残されたというのは不思議だが、おそらくこの息子のようなケースは中国の歴史上枚挙にいとまがないので、「万事休す」がなければ、その他大勢のなかに埋もれた逸話なのかもしれない。(KAGAMI & Co.)

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