鱓の歯軋り、ごまめの歯ぎしり

えにかいたもち

 鱓(ごまめ)の歯軋り(歯ぎしり)の「鱓」は、カタクチイワシの干物を甘辛く煮詰めた料理で、名前が「御まめ(御健全)」に通じるところから、縁起物として正月のおせち料理の主要メンバーに選ばれている。また、イワシは田畑の肥料として使われたことから、ごまめは「田作り」とも呼ばれ、豊穣や子孫繁栄の象徴としてもありがたがられている。つまり、「縁起がいいから」とでも言われなければこんなもの誰が食べるかという料理である(注:個人の感想です。好き嫌いには個人差があります)。

 鱓(ごまめ)の歯軋りは、そんな弱い魚が歯軋りしてくやしがっている様子を言い、くやしがってもどうにもならないという意味である。ゴマメをよく見ると、目を見開き、歯をくいしばって歯ぎしりしているようにも見える。おせち料理のゴマメを食べようとした人が、その表情に気づき、「この野郎、いっちょまえに歯ぎしりしてくやしがってやがる」と嘲笑しつつ、おいしくいただいてしまったところから生まれたことわざであるような気がする。(KAGAMI & Co.)

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