斟酌

しんしゃく

 斟酌とは、相手の心情を読み取ること。「斟」も「酌」も水などをひしゃくなどですくいとる、つまり「汲む」という意味。相手が言葉にして伝えず、心の中に水のように溜めている気持ちを汲んであげるということである。ただし「斟酌」という語は、相手の気持ちを汲んであげた結果、当方が取る行動に制限があり、攻めるべき相手の心情を理解して手心を加える、相手の意図を察して当方の行動を自粛するといった意味で用いられる場合が多い。したがって、意味としては「遠慮」に近い。「遠慮」も「斟酌」も、本来は「先のことまで考える」「相手の気持ちを考慮する」という意味にすぎないが、それが「自粛する」「手心を加える」といった使われ方をするのは、いかにも日本的であり、これも言葉の意図するところを「斟酌」した結果かもしれない。(KAGAMI & Co.)

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