体質

たいしつ

 体質とは、その人の持って生まれた身体の性質、また、組織やその組織に属している人が本質的に持っている性質を言うが、「体質改善」「なれあい体質」などと言うように、根深く染みついていてなかなか払拭することができない性質(つまり好ましくない性質)という意味合いで用いることが多い。例えば「保守的な体質」と言った場合、「保守」にはよいも悪いもないもないはずだが(イギリスなどにはその名を冠した政党さえある)、発言者は「現状維持に汲々としていて、考えが古くさく、既得権益を守ることしか考えていない老いぼれ」と、相手をボロクソに言いたいのである(そこまで悪く言うつもりもないかもしれないが……)。逆に「革新的な体質」という言い方はしないが、「持って生まれた性質」という意味と「革新的」がそぐわないからであり、その意味からして、「体質」という語は、変化を望む人間が、変化を望まない人間を批判する際に持ち出される言葉だと言えそうである。

さらに言えば、われわれはその「体質」がホンネでは好ましいと思っているからなかなか変えられない(変えたくない)のであり、よほど現状に危機感がない限り「体質改善」はなされない。言うなれば「ぬるま湯に浸かった状態」がその人や組織の「体質」と呼べるのではなかろうか。そして「そろそろ体質を変えなくちゃ」と真剣で考えるころには、もう手遅れであるケースが多いのも事実である。(KAGAMI & Co.)

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