ぽんこつ、ポンコツ

ぽんこつ

 ぽんこつとは、老朽化したり故障したりして役に立たなくなったり異常なふるまいをするものや人を意味する言葉。ある集団の80%はぽんこつであると研究者は語っている(注:ウソですが、似たようなことを言っている人はいます。つまり、「私もたぶんぽんこつだ」と考えておいたほうがよさそうだということです)。

「ぽんこつ」は、明治初期には拳骨(げんこつ)、拳骨でなぐるという意味で「ぽんこつをきめる(拳固でなぐる)」などと用いられたようだが、これは横浜などの開港地で西洋人が「げんこつ」を「ぽんこつ」と聞き違えて使っていたからだという(『大言海』など)。どこをどう聞き違えれば「げんこつ」が「ぽんこつ」になるのかわけがわからないが、“punch(パンチ)”と「げんこつ」の合成ではないかというような苦しい解釈もある。“got a ponkotsu in him(あいつにパンチをかましてやった)”などとヤツらは使っていたのだろうか。「ぽんこつ」はその後、廃車や廃車の解体作業について言うようになり、さらに中古品、廃品の意味となった。阿川弘之は小説『ぽんこつ』(1959-60)で、廃車を「ぽん、こつん」と一日中たたき壊しているのが「ぽんこつ屋」だと述べている。この廃品の「ぽんこつ」が、ぽんこつ感ただよう人間を表す俗語として現在に残っている。「ぽんこつ」の音感だけがひとり歩きし、それにふさわしい場所におさまっていまに生き残った言葉と言うべきか。(KAGAMI & Co.)

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