小心翼翼、小心翼々

しょうしんよくよく

 小心翼翼(小心翼々)とは、気が小さく臆病なさまを言う。「小心」は日本では気が小さいことを言うが、中国語では注意する、用心するという意味で、日本で使われている語としては「細心」が近いのではないかと思われる。「翼翼」も謹むさま、秩序だっているさまを言い、「小心翼翼」はもと、儒家が理想の王とした文王の徳を「人々に心を配り、慎み深い」と讃えた言葉であり、現代でも中国語では、慎重である、注意深いといういい意味で使われている。日本では「小心」が「気が小さい」と解釈されたところから、「翼翼」のほうも引きずられて、強い者にへいこら従うといったイメージがついてしまったようである(「翼賛」という語のように)。「小心翼翼」の反対語は「大胆不敵」と言えそうだが、こちらは印象の良い言葉である。つまり日本では、念入りに計画してことを進める「小心翼翼」な人物より、力任せにバカっぽく突き進む「大胆不敵」な人物のほうが愛されているということなのであろう。(なお「大胆不敵」の「不敵」も日本で誤って解釈されている語。詳しくは大胆不敵の項目をご覧ください)(KAGAMI & Co.)

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