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担担麺、担々麺

たんたんめん

 担担麺とは、中国四川の麺料理。日本では、芝麻醤(チーマージャン)で調味した辛い汁そばを言うが、原型は汁なしのまぜそば。日本で担々麺が汁そばになったのは、四川料理の魔改造王・陳建民氏が、日本で汁なしの本格的な担々麺を提供したところぜんぜん売れなかったので、人気の高いラーメンに寄せて汁そばに改造して提供したところからきている。その結果担々麺は、いまでは四川の麺料理を代表する一品となった。そのさい、建民氏は日本人の舌に合わせて甘口に仕立てたらしいが、最近中華街などでは遠慮なく辛い担々麺が出てくるので、胃腸の弱い人は要注意である(筆者は3日苦しんだ)。

 中国のネットによると、担担麺の起源は意外に新しく、19世紀中頃、四川省の自貢(じこう)市の陳という行商人(やはり陳さんか。確か麻婆豆腐も陳さんが売りだしたものと聞いている。四川省って陳さんしかいないのかね)が、棒に麺や調理器具をぶらさげて「「ダンダンミェーン(たぶん、そんな発音)」と売り歩いたのが始まりらしい。担担麺は「担(かつ)ぐ」という言葉が入っているように、肩に担いで売り歩いたからその名称がある(ってか、陳さんが名づけたんだろうね)。日本でいえば、「かつぎそば」とか「棒手振(ぼてふり)そば」みたいな名称である。なお、麺は直接棒にぶら下げていた(製造中のソーメンみたいにか?)という記事を、筆者は日本の書籍で読んだが、ネットを見てもよくわからない(あったりまえなので、書いてないだけかもしれない)ので事実関係は保留としておく。

 ところでその中国のネットだが、写真を見るとどうも日本のような汁そばが多い。記事を見ると、やはりいまは汁そばのほうが主流だという。そこには日本の影響があるという記述も見られたが、それが事実だとすると、「ケンミン、すげー」である。

 (KAGAMI & Co.)

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