逃げ口上

にげこうじょう

 逃げ口上の「口上」は、「口」の「上」だから鼻のことか……というようなボケはさておき、口に上ること、つまり口で述べる言葉の意で、特に、型にはまった挨拶などをいう。よく知られるのは、歌舞伎の襲名披露で役者が舞台上から述べる挨拶である。また、「口状」とも書き、口頭で述べたことを筆記した書状、すなわち「口上書(こうじょうがき)」のこともいう。逃げ口上とは、罪や責任を逃れるために述べる言葉、つまり言い逃れである。

 日本語の逃げ口上は、ニュアンスにとんだものが多く、「結果的に」「想定外」「前向きに検討します」など、海外の人々には「責任逃れしようとしている」ということさえわからない言い方であふれている。(KAGAMI & Co.)