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生首

なまくび

 生首とは、斬ったばかりの頭部。「生暖かい首」と覚えておけばよいだろう(へんな英単語記憶術みたいな提案はよせ!)。「生首」は直訳すれば、fresh neck(新鮮な首)だが、この「首」は頭部を言う。首を頭部の代役に使うのは無理があるような気がするが、実際は英語でも中国語でも「neck」「首」で、首から上の頭部を指す場合がある。日本語でも「雁首(がんくび)」「首を傾げる(傾いているのは頭だってば)」のように「首」で頭部を表す言葉があるが、中でも多いのが、この「生首」をはじめ、打ち首、さらし首、寝首、首実検など、「首を切られて胴体から離された頭部(「寝首」の場合はこれから切り落とされようとしている頭部)」を指す言葉。これなら首を切るというリアルで衝撃的な行為を前提としているので、「首」が「頭部」の換わりに使われるのも納得というものである。

 ところでこの生首という言葉、なぜ生ビールみたいに新鮮さにこだわっているかというと、先ほど私が討ち取ったばかりだという自身の手柄を強調する意味合いが強いと考えられる。

(KAGAMI & Co.)

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