切磋琢磨

せっさたくま

 切磋琢磨とは、本来、学問や技芸に励み、自らを高める行為を言う。しかし実際は、「ライバルが切磋琢磨して本戦への進出をめざした」のように、複数の人間が競争によってお互いを高めあうというニュアンスで用いられことが多い。ライバル同士にはお互いを高めあおうなどという意思はさらさらなく、相手を蹴落とそうと必死なだけだったとしても、結果的に互いの技量が伸びれば、他人には「切磋琢磨している」という美しい光景が見えるということである。

 「切磋」も「琢磨」も、石や骨などの材料を切削、研磨して宝石や美術品に仕上げる過程を言う。中国語の解説によると、「切」は動物の骨の加工、「磋」は象牙の加工、「琢」は玉石の加工、「磨」は石の加工をそれぞれ言うらしい。つまり切磋琢磨とは、職人が象牙や石を切削し研磨して工芸品に仕立てるように、自らを高め磨き上げることを言ったもの。「ライバル同士の切磋琢磨」は後世の用法の変化だとされるが、考えてみれば、ライバル同士の競争を、激しい「削りあい」と見れば、「切磋琢磨」という表現は言い得て妙かもしれない。(KAGAMI & Co.)

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