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●第17回 その手は食わない

御尋ね者、お尋ね者

おたずねもの

 お尋ね者(御尋ね者)とは、英語で言えばwanted person、つまり、警察などが探し求めている犯罪の容疑者のことである。似た言葉に「尋ね人」があるが、こちらは行方を探している親しい人のことをいう。「お尋ね者」は、探し求めている人を意味する「尋ね者」に相手に敬意を表す「御」をつけた言葉であり、犯罪(容疑)者に「御」をつけて、親しい行方不明者を呼び捨てにしているのはおかしいともいえる。しかし、「尋ね人」は自分の身内や近しい人であるから、「御」をつけずにへりくだって言い表しているのであり、日本語の謙譲語のシステムから見ればこれでよいのである。一方「お尋ね者」のほうは、警察が「こんな人物をみかけませんでしたか」と、一般市民に「お尋ね」しながら探し求めているという意味を含んでいると考えれば、「御」をつけているのは一般市民に対してであり、犯罪(容疑)者に敬意をはらっているわけではないということができる。

 また、お尋ね者の「者(もの)」は、物体の「物(もの)」と同源であり、「悪者」「ばか者」「くわせ者」「あらくれ者」「よた者」のように相手を軽く見たり、まともな人間扱いしない場合に多く用いられるのに対して、尋ね人の「人(ひと)」は、「悪い人」「ひどい人」「ばかな人」と言ったとしても、「悪い人だけど憎めない」「ひどい人だけど愛している」のように、敬意や愛情を裏に感じさせる言葉であり、犯罪者か親しい行方不明者かは、「者」か「人」かで判断することもできるといえよう。(VP KAGAMI)

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