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カテゴリー:慣用句

 

意表を突く、意表に出る

いひょうをつく、いひょうにでる

 意表を突く(意表に出る)とは、相手の予想外の行動を取(って相手を攻め)ること。「源義経の意表を突いた(意表に出た)逆落としで、平家方はもうしっちゃかめっちゃかだ」などと使う。「意表」は、それだけでも「意外」「予想外」「思いの外」という意味。「意表」をすなおに解釈すると「思いが表れること」で、「意表外」(意表と同じ意味)という言葉もあるように、「意表」だけでは「意外」「予想外」とは正反対の意味のように思える。ただ、中国でも古くから「意表」は「予想外」という意味で使われていて、日本での使い方も間違いではなさそうだ。「表」には「外に表れる(出る)もの」という意味があるので、それが「意外」に通じたか、「出人意表」(人の意表に出る)といった慣用句が略されたか、そんなところだろうが、詳しいことはわからない。

 仏教語に「意表業(いひょうごう)」つまり「心の働きが目に見えるかたちで表れること」という意味の言葉があり、「意表」はそれが訳された言葉だとする説もあるが、「意表」は、仏教が中国に伝えられたはるか以前の戦国時代(紀元前403〜221)に書かれたとされる『尉缭子(うつりょうし)』という兵法書に「攻在於意表」すなわち「攻撃するなら意表を突け(和訳間違っているかもしれませんが、意味はだいたいそんなところだと思います)」とあり、仏教語の「意表業」は以前からあった言葉が訳語として用いられたのだろう。また、「意表外」という語の「外」が略されて「意表」も同じ意味になったと考えるむきもあるが、「意表外」という使い方は中国では見られないようで、おそらくこれは「意表じゃ、意味おかしくねえか」といらんことを考えた日本人が「外」を付け加えたのはないかと考えられる(私見です)。「意表外」では「意外外」と同じことで、「蛇足でしたね」という付け加えであった。(KAGAMI & Co.)

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