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肝煎、肝入、肝煎り、肝入り

きもいり

 肝煎、肝入(肝煎り、肝入り)は近年、あれこれ世話を焼くこと、心をこめてものごとに取り組むこと、といった意味で用いられ、「首相肝煎りの政策」などと使われる。「首相」の例の場合、首相がめずらしく自分で思いついたので、周囲からバカにされているにもかかわらず、無理にでも通そうと躍起になっている政策といったニュアンスで語られることが多い。

 上記のような使い方から最近は「肝を入れる」つまり気持ちを込めるという意味で「肝入り」と書くことも多いが、本来は「肝煎り」。「肝」は肝臓や内臓全般を指す言葉、「煎り」は火であぶること。気持ちが火であぶられるように気をもむこと、やきもきするというのが当初の使い方だった。そこから、熱心に人の世話をすること、心をくだいてものごとに取り組むことという意味に発展したと考えられる。

「肝」は、英語で内臓を表すgut(日本ではガッツ)が根性や度胸の意味でも用いられるように、気力や根性、度胸といった慣用語として「肝試し」「肝が据わる」などと使われる。そこから「肝煎り」も、「肝入り」に変化して、気合いを入れてものごとに取り組むといったニュアンスが強くなったものと考えらる。したがって、首相肝煎りの政策」の「首相が無理にでも通そうと必死こいている政策」という解釈は、現代ではほぼ的を射ていると言えそうである。

 (KAGAMI & Co.)

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