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親分肌

おやぶんはだ

 親分肌とは、親分のように面倒見がよく、頼りがいのある性質。「親分肌の政治家」といえば、ひと昔前にはたくさんいて、政治家のお手本のように見られていたが、いまでは希少生物となり、そんなのがたまにいても「老害だ」などとむしろ煙たがられている現状である。

「親分」は博徒などアウトサイダーの長のこと、「肌」は皮膚、皮膚の表面のことをいうが、親分の肌がどうのこうの言いいたいわけではなく(知りたくもないが、すべすべ肌でないことは確かだ)、この「肌」は「職人肌」「学者肌」と使うように、性質、気性、気質などを意味する。つまり「親分肌」は「親分気質(かたぎ)」ということ。「肌」は要するに、肌のように相手に直接見える人間性ということであり、裏口入学を頼まれればよっしゃーまかせとけと引き受けてくれるわかりやすい気前のよさが「親分肌」といえるのではないだろうか。

VP KAGAMI)

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