絵に描いた餅

えにかいたもち

 絵に描いた餅とは、中国語の「画餅(がべい)」を日本語訳した言葉で、絵に描いた餅は上手に描けていても食べられないことから、実現する可能性のない計画、見映えはいいが実際は役に立たないものの例えとして用いる。「絵に描いた餅」は、「画餅」を和語にした分、やわらかいイメージ(言ってしまえば、チャラい感じ)になるせいか、「おまえの計画は絵に描いた餅だよ」のように、ちょっと見ただけで「ダメ」さがわかる計画について、一方、固い印象のある「画餅」は、「計画は画餅に帰した」のように、少しは見どころがあって、いいセンまでいった計画にと、微妙に使い分けられているようである。

「画餅」の出典は、『三国志・魏書廬毓伝(ぎしょろいくでん)』で、魏の曹丕が大臣に「選擧莫取有名、名如畫地作餅、不可啖也(人材を登用するさい、名声に頼ってはならない。名声は土に描いた餅のようなもので食うことができない)」と諭した言葉から来ている。「どんなに上手に描かれていたとしても、土に描いた餅(紙に描いたあったとしてもだが)に食欲がわくだろうか」というようないらぬツッコミは、この際避けるべきであろう。(KAGAMI & Co.)

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