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賞味期限

しょうみきげん

 賞味期限とは、農林水産省のホームページによると「袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この『年月日』まで、『品質が変わらずにおいしく食べられる期限』のこと」。「おいしく食べられる」とは、なんだかフワッとした定義だな、と思ったら案の定、子ども向けのページの記載だった。もっとガチっとした定義がないかと探したところ、あって、「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする」とのこと。しかしこれも「期待されるすべての品質」というのがよくわからないので、「期限表示の設定について」という項目を調べると「食品等事業者においては、客観的な期限の設定のために、微生物試験、理化学試験、官能試験等含め、これまで商品の開発・営業等により蓄積した経験や知識等を有効に活用することにより、科学的・合理的な根拠に基づいて期限を設定することが必要になります」とある。つまり「微生物試験、理化学試験、官能試験等」によりはじきだされ、食品のさまざまな要素が変質しはじめる期限が賞味期限や消費期限ということになるのだろう。このうち「微生物試験」は「腐り始めてまっせー」、「理化学試験」は「添加物などのヤクが切れてまっせー」みたいなことを調べる試験かと思うので(ちゃんと調べていません)、子ども向けの「おいしく食べられる期限」に最も影響あるのは「官能試験」だろう。官能試験といってもエロい試験ではなく(あたりまえだろ)、人の五感を使って品質を判定する方法であり、要するに「食えばわかる」という試験で、何人かに食わせてみたら「味が落ちてるな」と多くの人が言い始めるのが賞味期限ということになるのだろう。

 ところで賞味期限の「賞味」は、味を楽しんで食べるというような意味。つまりおいしく味わうということで、それが怪しくなるのが賞味期限ということになる。この場合、その食べ物自体がそもそもおいしいかおいしくないかは問題にされず、当初の状態が「おいしさMAX」として判断されるのである。(VP KAGAMI)

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