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この辞典の使い方(ホーム)「こ」で始まる言葉>ここ一番の意味、語源

カテゴリー:慣用語

 

ここ一番、此処一番

ここいちばん

 ここ一番(此処一番)とは、重大な局面という意味。スポーツの試合などで「ここ一番の強さを発揮して勝利した」といった使い方をされる。つまり、普段はチンタラと手抜きをしている選手が、重要な試合では本気を出して勝利するというのがこの「ここ一番」である。

「ここ一番」は助詞を付けるなら「ここの一番」つまり「ここにある一番」と理解することができる。「ここ」は近くの場所、時、ことがらなどを指す指示代名詞で、漢字で書くと「此処」であるように、特に場所を示すときに用いられる。「一番」は最初の順番、最高の順位を示すほか、相撲の一回の取組(試合のこと)、将棋の一回の対局、つまり「ひとつの試合」を「一番」で表す場合があり、ここ一番の「一番」は後者。したがって「ここ一番」つまり「ここの一番」は「近くにある一番」「目前に迫った一試合」ということで、直接には「重大な局面」という意味はなく、「この一番」と言いかえても意味としてはさほどの違いはない。しかし、「ここ一番」というのと、「この一番」というのでは、切迫感がかなり違う(ここ一番のほうが切迫感がある)。「この」は指示代名詞「此(これ、こ)」に格助詞の「の」を付けた連体詞(名詞などの体言に続く語)で、単純にことがらそのものを指し示す。「ここ」は先ほど説明したように「此処(このところ)」という場所を示しているので、「ここはひとつ」「ここで頑張らなければ」のように、発言者や指示する対象の置かれた場所、つまり状況や環境を表す使い方をされる。「ここ一番」つまり「ここの一番」も、「目前に迫った一番」という、「一番」のある場所、状況が表され、聞き手にも発言者の置かれた状況が知らされ、その切迫感が伝わってくるというわけだ。

 ところで、カレーライスのチェーン店に「カレーハウスCoCo壱番屋」があるが、この「ここいちばん」は、「ここの一番」ではなく、「ここが一番」(愛知発なので「一番うみゃー店だがや」という意味か)という意味らしい。しかし、「ここ一番の意気込みでカレー作ってま~す」という意味合いも含むと、筆者は想像する。

​(VP KAGAMI)

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