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ガン見

がんみ

 ガン見とは、凝視すること、にらみつけること。近年の俗語で、誰かに因縁をつけたがっている人へのインセンティブ(相手をその気にさせるいやがらせ)としてオススメの行為。ある辞書によると「ガンガン見ること」の略とあるが、筆者は、俗語で「にらみつける」を意味する「ガンを付ける」(「ガン」は「眼」の音読み)が影響していると考える。ただ、「ガンを付ける」は因縁をつける側専用の行為であるのに対して、「ガン見」は「まさかと思ってガン見してしまった」のように、われわれ常識人(ああ、因縁をつけられそうだ)にも適用される言葉である。

 ガン見の対語は「チラ見」「ガン無視」など。「ガン無視」は徹底的に無視することであり、意味としては「頑として無視すること」の略と考えられるので、「ガン見」も「頑然として見ること(強情に見続ける)」の略とも考えられる。ただし、「ガン見」とか「チラ見」とか「ガン無視」などと通常使っている連中が「頑として」とか「頑然として」などという漢語的表現をベースにものをしゃべっているとも考えにくいので、辞書の説明のように「ガンガン見ること」が語源としてはいちばんふさわしいのかもしれない。(注:いくぶん差別的な表現を交えていたことをお詫び申し上げます)

 (KAGAMI & Co.)

ガン見.jpg

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