top of page

うきうき、ウキウキ

うきうき

 ウキウキ(うきうき)とは、心がはずんで落ち着いていられない気持ちを表す擬態語。すなわち、遠足の前日の気分(当日はそれほどでもない)、ライバルが失敗したときの気分(うかうかしているとすぐ巻き返される)。ものが空中や水中、水面など不安定な状態にある「浮く」から来ているが、同じ「浮き」からでも「うかうか」となると、集中できずに気持ちがうわついている状態を表すことになる。実は「うきうき」も、中世ころまでは「うかうか」と同じく、気持ちがうわついて、思慮が足りない状態を表していたが、近世以降、気分がはずむ幸せな状態を表すようになった。これは、つらい世の中という意味だった「うきよ(憂き世)」が、楽しい世の中「浮き世」に変化した時代とシンクロしている。実際、酒に酔っ払ったありさまは、他人から見れば、落ち着きがなく思慮が足りない状態といえるが、自分にとっては楽しくご陽気な気分であり、人がどう思おうと自分の気持ちに正直になって「ワシのことはかまわんといて」と言い放った結果がこれだと言えそうだ。一方の「うかうか」は、「迂闊(うかつ)」といった言葉に引っ張られて、うわついたネガティブな気分のまま残ったのではないかと考えられる。(VP KAGAMI)

関連用語

bottom of page