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世界観、世界感

せかいかん

 世界観とは、世界についての見方という意味。哲学的には、世界の総体的、統一的な理解を言い、要するに、ある人物の主観的な世界のとらえ方のことである。「この世界が存続している意味は」というような問いに、われわれはどんな答えを出してもかまわないが、「この世界はアーリア民族によって支配されるべきである」というような世界観は、デスクワークでとどめておけばよいものを本気で実行に移されたために世界を破壊しかけた経緯があり、「世界観とハサミは使いようで切れる」凶器となりうることが証明された。

 最近「世界観」は、「この絵画にはアーティストの世界観が表れている」といった使い方をされ、私自身もよく口にする。この発言は「アーティストが世界を見る見方が表現されている」という意味に受け取られてかまわないはずだが、正直、私自身そのアーティストのものの見方などたいして気にもとめずにこの言葉を使っている。いまこの語を使って喜んでいる人々も、おそらく私同様であり、「そのアーティストの絵画作品に共通して見られる特徴」すなわち「世界“感”」程度の意味合いで使っている“感”がある。この“感”は「みたいな感じ〜」とか「だいたいそんな感じ〜」「見た感じ〜、触った感じ〜」ということであり、「透け感(少し透けている感じ)」「丈感(長さの程度)」「抜け感(向こう側が見通せる具合)」など、ファッション業界をはじめとするさまざまなちゃらちゃらした場面でやたらと用いられている。たぶん、判断の難しい対象についてはっきり言い切らずに済むその「あやふや感」が「使用感」の「快適感」につながっている感ありありである。(KAGAMI & Co.)

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