勉強する

べんきょうする

 勉強するとは、学習する、勉学に励むという意味だが、ものの値段を安くする、負けるという意味でも使われる。特に関西方面の人の「勉強しとき」は、「勉学にはげめ」の意味はほとんどなく、ほぼ100パーセント「安くして」と言っているのだから、関西のおばちゃんにそんなことを言われても、ワインショップの店員は「ワインの知識が足りなかったか」と悩む必要はない。

「勉強」は「強いて勉める」と書くように、本来一生懸命努力する、乗り気じゃないけど頑張る、いやいややる、といった意味。中国語では今でも、「勉強」に「学習」そのもののの意味はないようだ。日本でも江戸時代には「職業に勉強する」のように「励む」の意味で用いられ、「学習」の意味で主に使われるようになったのは明治以降。

 それにしても、確かに「勉強(学習の意味で)」は、乗り気じゃないけど頑張るものだし、いやいややることには違いないが、そんなホンネ丸出しの言い方でいいのかという気にさせられる。勉学にせよスポーツにせよ日本では「苦しんで頑張る」という姿勢が強調されがちなのは、このころから始まっているのではないかとも思う。

 一方、商人がものの値段を安く売るという「勉強する」は、いやいややる、しぶしぶ受けるといった意味あいにぴったりで、いまでこそ俗語的な扱いを受けているものの、こちらのほうが本来の意味に適した言い方かもしれない。

(KAGAMI & Co.)

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