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太っ腹

ふとっぱら

 太っ腹とは、度量が大きいこと、そのような性格を言う。「あの人はポンと資金を出してくれた。太っ腹だ」のように、気前よく金を出すような人物(当然金持ちでございます)をほめる際に使うことが多い。太っ腹は、太鼓腹やビール腹などと形容される大きい腹のことを言うが、恵比寿、大黒のような気前よく金をばらまいてくれそうな(くれやしないけど)神様が太鼓腹でもあることで、昔は大金持ち、資産家のイメージと重なっていた。しかも、でっぷり太っているところから、食いたいものを食いたいだけ食っているのだろうという貧乏人の邪推も手伝って、金を出し惜しみするケチな金持ちとは区別され、気前のよい金持ち、度量の大きい人物が「太っ腹」のイメージとして定着したものと考えられる。しかし近年資産家は、安全性が高く健康的な食べ物を食い、エスディージーズな生活を大金払って送っているので、すらりとした人が多く、「太っ腹」は過去のイメージとなりつつある。それでも、「あの人は被災地に一億円寄付した。太っ腹な人だ」という使い方は健在で、どんなに痩せていても「太っ腹」にしてしまってよいようだ。

​(VP KAGAMI)​

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