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盗人上戸

ぬすびとじょうご、ぬすっとじょうご

 盗人上戸(ぬすびとじょうご、ぬすっとじょうご)は、笑い上戸、泣き上戸などの使用例から類推すると、酒を飲むと手癖が悪くなって周りの人の財布から金をくすねる人物のように思えるが、そのような意味はない。実際の意味は、1.酒も甘味も好きな人、2.他人のおごりで大酒を飲む人 3.大量に酒を飲んでも顔色や態度が変わらない人、というもの。1は、酒も甘味もなんでも消費するから、2は、人の金を使って大酒を飲むというということから、3は、態度に出ないのでどんどん酒を浪費するから、などの理由で「盗人」なのだろうが、どれも「盗人」とまで言ってしまうのは無理があるように思える。誰もがそう感じるせいか、この言葉自体あまり広まっている様子はない。筆者が冒頭にあげた意味がいちばんすなおでよいと思うが、「あいつは盗人上戸だ」と指摘された人物の行く末が心配なので、やはり使われないまま消え去る言葉として、そっとしておくのが無難であろう。

​(VP KAGAMI)

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