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関連用語
捻る、ひねる
ひねる
捻る(ひねる)とは、縦軸に対して横方向に回転させるという意味だが、「水道の蛇口をひねる」「上体をひねる」のように、固定しているものの一部を人の意思により無理に回転させるという意味合いをもつ。そこから「鶏をひねる」というと、鶏の体を固定しておいて首を横方向に回転させて殺す(そこまでていねいに説明する必要もないが)という意味である。また、水道の蛇口などは指先で簡単に回せるので(簡単に回せなければ蛇口失格である)、「あの連中をちょいとひねってこい」のように、簡単に敵をやっつける(つまり「楽勝!」)という意味でも用いられる。一方、水道の蛇口と同じように指を使って回すコマは、全体が回転するので「ひねる」とはいわず、「回す」という。体操競技の床運動で、体を横方向に回転させる動きを「ひねり」というが、体全体が回転しているのに「ひねる」というのは適当ではないようには思えるものの、体操競技では縦方向の回転が見どころとして主に行われるので、それと区別するために「ひねり」という表現にしたのではないだろうか。また、体を横方向に回転させようとすると、一瞬、上半身と下半身がひねられた状態になるので、そこに着目したとも考えられる。英語でも「ひねり技」はtwist(まさにドーナツの「ツイスト」ですな)というので、それを直訳したのかもしれない。フィギュアスケートの回転技は、体操の「ひねり」と同じだが(回り始める瞬間の「ひねり具合」もそっくり)、こちらは縦方向の回転がないので、普通に「3回転サルコー」とか「4回転ルッツ」(サルコーとかルッツとか意味がわからず説明したいところだが、長くなるのでここでは省く)などと言い、「3回転半ひねり」(ダサっ!)とはいわない。(KAGAMI & Co.)