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微塵

みじん

 微塵とは、きわめて小さいものを言う仏教関係の語。サンスクリット語で非常に小さいものを意味する語の漢訳らしいが、いくつかの原語の候補があり、どの語が「微塵」に当たるのかは明らかではない。さらに、サンスクリット語を意訳した漢語に「極微(ごくみ)」という語があり、「極微」が六方から集まった単位が「微塵」であるとする解説もあるが、「極微」と「微塵」がどの程度厳密に使われていたかは疑わしい。しかし、「微塵」にしても「極微」にしても、原子的な小ささが想定されていたことは確かなようで、微生物の「ミジンコ」は、「微塵」から来ているが、「微塵」という語を作った人は「そんなんじゃなく、もっと小さいものを言ったつもりなんですけどね」と思っているはずである。(KAGAMI & Co.)

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