苦手

にがて

 苦手とは、不得意であることやつきあいにくい相手を意味する。「苦い」は味覚の一種だが、甘・塩・酢・苦の基本味覚の中でもヒール(悪役)を演じているように、「苦い」は、不愉快である、つらい、苦しいといった感覚、感情を言い表すのに使う。「苦手」は、取り扱ったり、つきあったりするのが難しいので、できるなら相手にしたくない(きらいな)対象を意味する。例えば「勝負事は苦手です」と言えば、「いつもコロ負けしているので賭け事に手を出したくない」ということ。「苦手」を直訳すると、「なめると苦い味のする手」で、漢方薬を扱っている薬剤師の手みたいなことになるが、この解釈は冗談ではなく、江戸時代に「苦手」と言えば、「爪が苦く毒を持ち、触れると腹痛を抑えたり、ヘビをつかまえたりできる手」を意味していた。まさに、腹痛の「手当て」であり、ヘビを素手で捕らえる「ゴッドハンド」だった。しかし、そんなパワーを持っていたにしても、いまどき「手が苦いから」などと解釈する人もいないので、「手」が「相手」や「傾向」の意味に解釈されて現在の「苦手」の使い方に落ち着いたものと思われる。(KAGAMI & Co.)

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