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​声が掛かる、お声が掛かる

こえがかかる、おこえがかかる

 声が掛かる(声がかかる)とは、呼ばれるという意味だが、1.目上の者から指名される、2.宴席などに招かれる、3.演劇などで客席から褒め言葉が発せられるという慣用的な使い方をされている。1と2には「指名して厚遇する」というニュアンスがあり、呼ばれる側からすれば「よっしゃー、指名ゲット!」という朗報をもたらす呼びかけである。したがって、呼ばれる側としては呼ぶ側に敬意を表して「お声が掛かる」とていねいに言う場合が多い。3は、「成田屋!」とか「大統領!」(古いね)とか「待ってました!」のように、ただ褒め言葉を投げるだけで、いわば「掛け捨て」なので、「お声が掛かる」とはほとんど言わない。その客が、芝居がハネた後、その役者を宴会に接待すればはじめて「お声が掛かる」に昇格するわけである。(VP KAGAMI)

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