コロンブスの卵

ころんぶすのたまご

 コロンブスの卵とは、誰にでも簡単に実行できそうなことでも最初にやり遂げるのは難しく、達成への執念と難関を切り抜けるアイデアや努力が必要だというたとえ。また、誰でも気づきそうで気づかない盲点のたとえとしても用いられる。「大陸発見はやろうと思えば誰にでもできる」と評されたコロンブスがムカついて(コロンブスはどうだったか知らないが、私だったらムカつく)、「この卵を立てて見せろ」と言い、誰もが失敗した後、卵の尻をつぶして立てて見せ、「どやっ!」と溜飲を下げた(コロンブスはどうだったか知らないが、私だったら「どやっ!」気分である)という逸話から生まれた言葉。

 コロンブスの逸話(実話ではないと考える人も多いが、考えるまでもなく実話ではないだろう)を整理すると、「誰にでも簡単に実行できそうなこと」は「大陸発見」であり「卵を立てること」である。卵を立てることに誰もが失敗し、「あんたがたじゃ、大陸発見はムリだね」と証明した後、コロンブスは卵の尻をつぶして立てた。つまり卵を立てるためには、「なんとか卵を立てたい」という執念と、難関を克服するためのブレークスルーが必要であり、大陸発見も「オレみたいに賢く、達成への執念がなければ成し遂げられない」とコロンブスは自慢げに(コロンブスはどうだったか知らないが、私だったら自慢たらたらである)言いたかったわけだ。

 この話は、コロンブスが卵を立てたところで、衆人が納得しておしまいということになっているが、卵の尻をつぶして立てたコロンブスのやり方に、周囲の人々から「そんなのインチキじゃねえか」という声が上がったことは想像に難くない。そこから「コロンブスの卵」には「誰でも気づきそうで気づかない盲点」のたとえという、もうひとつの解釈が許されている。しかしこの点については、「ルールの範囲内であれば(卵をつぶすな、とは言わなかったし)、どんな汚い手を使ってもOK(柔道のポイント稼ぎと逃げ回りなんかね)で、勝ちたいならどんどんやったんさい」という、最近のスポーツ界などの事情に即した新しいご教訓が生まれそうである。

(KAGAMI & Co.)

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