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風前の灯

ふうぜんのともしび

 風前の灯とは、風の中に置かれたロウソクの炎のように、命の終わりや戦いの敗北が迫っている状況をいう。「残り時間あと2分、難関試験突破の希望も風前の灯だ」のように、まだ半分も解答用紙を埋めていない受験生がヒーロー気取りでつぶやいたりする。

 同じような状況を表した言葉に「首の皮一枚」があるが、「風前の灯」が「終わり」を強く予感させる表現であるのに対して、こちらは復活の可能性を示唆している。どう見ても「首の皮一枚」より「風前の灯」のほうが、まだ復活の可能性があるように感じられるのだが……。

​(VP KAGAMI)

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