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ハードルを上げる

はーどるをあげる

 ハードルを上げるのハードルは、ハードル競走の障害物のことで、そのハードルの高さを高くするのが「ハードルを上げる」。ハードルの高さを調整するのは、競技の係員の仕事に違いないが、「ハードルを上げる」は、走者が自らハードを高くして走りにくい状況を作ることを意味している(他の人が勝手にハードルを高くした場合は「ハードルが上がる」)。ある漫才コンビのボケ役が「これから最高に面白い漫才をします」と切り出して、ツッコミ役に「漫才師がそんなこと言っちゃだめでしょ」とたしなめられるが、まさにそれが「ハードルを上げる」。要するに「自縄自縛」を少しソフトにした言い方であり、辞書にもほとんど掲載されていないので、ごく最近の用語と思われる。「ハードルを上げる」は「目標を高く設定する」と言い換えることができそうで、「オリンピックで金メダルを取ります」と宣言して努力するアスリートは賞賛されてしかるべきだが、日本ではあまり高すぎる目標を設定する人は「分不相応」とか「ホラ吹き」などとバカにされる傾向にあり、そのあたりの心理が「ハードルを上げる」という言い方に漂っているような気がする。(KAGAMI & Co.)

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